初めての投稿では、自己紹介というより、私がどのような人生を歩んできたのか、その足跡を少し共有させていただければと思います。
音楽を通して感じたこと、そして今私がどんな想いでピアノに向かっているのか、ぜひ感じ取っていただけたら嬉しいです。
その鳥籠は美しいものに見えても、空の広さや風の自由を感じることができませんでした。
私のピアノの恩師もまた、翼を伸ばすことを許さない強い風のように、厳しさとともに私に立ちはだかりました。
親から与えられた道、教員免許さえも、私にとっては他人が編んだ枷のようでした。
恋愛ですら、親の許しがなければ叶わず、愛した人と別れるたびに、心に一片の花びらが千切れていくような感覚を抱きました。
この鳥籠から飛び立つ日が来るとは、その時の私は思いもしませんでした。
しかし、今振り返れば、これらの重さが私を育ててくれたのかもしれません。
闇に包まれた時間、涙に濡れた夜、それらが私の音楽の中にしっかりと息づいています。
心の奥深くに沈んだ悲しみや苦しみが、いつしか音の波となって溢れ出し、ピアノの鍵盤にその痕跡を刻むようになりました。
私は、一瞬の輝きを心に深く刻むタイプです。
人は日常を流れる川のように生きているけれど、私はその川の中に輝く石や、流れに揺れる草の動き、そして一瞬の光の反射までを目に焼き付ける。
そしてその感情を音に変えて、ピアノというフィルターを通して世界に送り出すのです。
嫌なことも、良いことも、全てが私の中に残り、それが私の音楽を形作っています。
技術や理論はもちろん大切です。
しかし私にとって、音楽はもっと原初的なものであり、心の底から湧き出る泉のようなものです。
子供の頃は親に「ピアノを弾きなさい!」と怒鳴られながら不自由に過ごしていましたが、今ではその鍵盤に向かう瞬間こそが私の自由の象徴となっています。
今、私の音楽がSpotifyや他のプラットフォームで多くの方に聴かれ、楽譜を手に取っていただけるという事実が、私の背中をそっと押してくれます。
褒め言葉よりも、黙って耳を傾けてくれるリスナーの存在が何よりの励ましです。
心の奥底から、感謝の気持ちを込めて。
これからも、このブログを通じて、私の感じた一瞬一瞬を言葉と音で綴っていきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
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