【息をのむほど美しい女性-雪女】
冬の深い山の中、冷たい風が吹き荒れる雪の夜に、ひとり道に迷った男。
命の危機を感じたその時、男の前に現れたのは、息をのむほど美しい女性でした。
彼女は男を家に招き入れ、温かいもてなしで彼を癒します。
しかし、その美しさの裏には、計り知れない恐ろしさが潜んでいました。
彼女は実は「雪女」。
もしこのことを誰かに話せば、命を奪うと男に冷たく告げます。恐怖に縛られた男は、誰にもこの出来事を話すことができません。
そして、彼女の美しさに恋をしながらも、彼の心には常にその恐怖が付きまといます。
【美しい雪女の呪い】
雪女の物語は、美しい女性が持つ魅力と、その奥底に潜む恐怖を見事に描き出しています。
美しい外見に男は心を奪われ、恋に落ちますが、そこに隠された「秘密」は、彼の命をも脅かすものです。
彼女の冷たい微笑みの裏にあるのは、誰にも言えない恐ろしい罠。
恋に落ちた瞬間から、男は彼女の手のひらの上で踊らされる存在となり、その逃れられない恐怖が、彼の心を蝕んでいきます。
このピアノ曲「雪女」も、そんな物語の世界観を音楽で表現しています。
低音で繰り返される不気味なアルペジオは、彼女が纏う冷たく鋭い空気感を感じさせ、高音の美しいメロディは、彼女の魅惑的な姿を描き出します。
表面的には美しいが、その奥には計り知れない恐怖が隠されている――そんな雪女の二面性を音で綴った作品です。
現代にも、こんな恐ろしい女性が潜んでいるかもしれませんね。
【書作兼フリーBGM(Audiostock)】
【楽譜】